スマホの料金を下げたいと思った時に、大手3社から回線からプラン変更又は格安SIMにすることによって安くすることができます。
そこで、どの回線に変更したらいいのか、どのような回線があるのを説明します。
回線(プラン)の種類
MNOとMVNO
スマホ回線は、大きくわけて、MNOとMVNOに分かれます。
MNOは、自社で回線を保有しサービスを提供している会社で、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社該当します。
MVNOは、自社で回線を持たず、MNOから回線を借りてサービスを提供しています。
MNOはネット専用プランとサブブランドを展開している
楽天モバイルは、自社で回線を持つMNOですが、楽天最強プランの1プランでサービスを提供しています。しかしドコモ、au、ソフトバンクの3社は、店頭でのサービスを省いたネット専用プラン(ahamo、linemo、povoなど)を安く提供しています。
更に、auとソフトバンクは、サブブランドとして、uqモバイル、ワイモバイルを展開しています。
ドコモ系 | au系 | ソフトバンク系 | 楽天モバイル系 | ||
MNO | メインプラン | eximo irumo | au | ソフトバンク | 楽天最強プラン |
オンライン専用プラン | ahamo | povo2.0 | Linemo | ー | |
サブブランド | UQモバイル | ワイモバイル | ー | ||
MVNO | IIJmio、mineo、イオンモバイル等 | ー |
MNOのメインプラン
ドコモショップなどの店舗あるいはネットで手続きが行え、店頭でのサポートを受けられるプランです。
ドコモ
ドコモは、eximoポイ活、eximo、irumoの3つのプランを提供しています。
eximo
ドコモのメインプランで、1GBから無制限まで、使った通信量で料金が決まります。
月額料金(税込) | |
~1GB | 4,565円 |
1GB~3GB | 5,665円 |
3GB~無制限 | 7,315円 |
eximoポイ活
データ量量無制限のプランに、「dカード」または「dカード GOLD」の還元など、ポイント還元をプラスしたプランです。
eximoを無制限で使うより料金は高いですが、「dカード」または「dカード GOLD」の還元率がアップする為、よく使う方は、eximoより、実質的に安くなります。
月額料金(税込) | |
無制限 | 10,615円 |
irumo
irumoは、通信容量(ギガ)を決めて契約するプランです。
0.5GBから設定があり、WiFiを使うので、ほとんどギガを使わないという方にも対応できるプランです。
月額料金(税込) | |
0.5GB | 550円 |
3GB | 2,167円 |
6GB | 2,827円 |
9GB | 3,377円 |
au
auマネ活プラン
データ無制限プランに、au payポイント還元などがついたプランです。
データ使用量が3GB以下の場合、自動的に1500円割引になります。
月額料金(税込) | |
無制限 | 7,238円 |
使い放題MAX
データ使用量が3GB以下の場合、自動的に1650円割引になります。
月額料金(税込) | |
無制限 | 7,238円 |
スマホミニプラン
スマホミニプランは、実際に使った通信容量(ギガ)で料金が決まる契約するプランです。通信量は4GBまで使えます。
月額料金(税込) | |
~1GB | 3,465円 |
1GB~2GB | 4,565円 |
2GB~3GB | 5,665円 |
3GB~4GB | 6,215円 |
ソフトバンク
ペイトク
Paypayポイント還元(+5%)などがついたプランです。
月額料金(税込) | ||
ペイトク無制限 | 9,625円 | データ無制限 Paypayポイント還元(+5%) |
ペイトク30 | 7,425円 | データ30GB Paypayポイント還元(+1%) |
ペイトク50 | 8,525円 | データ50GB Paypayポイント還元(+1%) |
メリハリ無制限+
データ無制限プランです。
月額料金(税込) | |
無制限 | 7,425円 |
ミニフィットプラン+
ミニフィットプラン+は、実際に使った通信容量(ギガ)で料金が決まる契約するプランです。通信量は3GBまで使えます。
月額料金(税込) | |
~1GB | 3,278円 |
1GB~2GB | 4,378円 |
2GB~3GB | 5,478円 |
楽天モバイル
楽天モバイルは、自社で回線を運用するMNOですが、ショップが少なく、実質的に申し込み、サポートはネットで完結します。
料金プランは、楽天最強プランの一つだけです。
楽天最強プランは、実際に使用したデータ量(ギガ)によって料金が決まるプランです。データ使用量に上限はなく、無制限プランとしては最安です。
月額料金(税抜) | |
3GBまで | 980円 |
3GB超 20GBまで | 1,980円 |
20GB以上無制限 | 2,980円 |
楽天モバイルの詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

大手3社のオンライン専用回線
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社は、店頭サポートが受けられないかわりに、料金を抑えたオンライン専用の回線契約が用意されています。家族割引などの各種割引サービスが適用されないものがあるので、注意が必要です。
ahamo
ドコモのオンライン専用契約です。
ahamoは、基本プランが30GBで、国内通話5分以内無料がついています。
また+80GBで合計110GB使える大盛りオプション、dカードなどの還元率をupさせるポイ活オプションなどをつけることができます。
ドコモメールが使えない、留守番電話サービスが使えないなどのサービスの簡素化、各種割引が適用外になるなどの特徴があります。
月額料金(税込) | ||
ahamo基本プラン | 2,970円 | 30GB |
ahamo大盛り | 4,950円 | 110GB |
ahamoポイ活プラン | 7,150円 | 110GB+dカードなどの還元率UP |
povo2.0
povo2.0は、auのオンライン専用プランです。
特徴としては、基本料金0円で、必要なデータ通信容量などを、必要に応じてトッピングを購入するようになっています。使用頻度の少ないサブ回線からメイン回線まで使用状況に合わせて、自由にプランを組み立てられるようになっています。
主要なトッピングメニュー
料金 | |
データ使い放題(24時間) | 330円 |
データ追加1GB(7日間) | 390円 |
データ追加3GB(30日間) | 990円 |
データ追加20GB(30日間) | 2,700円 |
データ追加60GB(90日間) | 6,490円 |
データ追加150GB(180日間) | 12,980円 |
データ追加120GB(365日間) | 21,600円 |
データ追加360GB(365日間) | 26,400円 |
かけ放題などの通話オプションもあります。
サブ回線で使用頻度の少ないスマホは、0円で回線を維持し、使う時だけデータ追加をするという使い方ができます。(通話料等は別途かかります)
メインで使うスマホの場合、例えば、データ追加360GB(365日間)を購入すると、1年間で360GBのデータ通信ができ、月当たり30GBを2200円で使用できます。
なお180日間有料オプションの購入がない場合は、契約が解除されることがあります。
LINEMO
LINEMOは、ソフトバンクモバイルのオンライン専用プランです。
主要なプランは、下記の通りです。
LINEMOベストプラン
実際のデータ通信量(ギガ)が、3GB未満と3GB以上10GBの2段階で料金が決まるプランです。
料金(税込) | |
~3GB | 990円 |
3GB~10GB | 2090円 |
LINEMOベストプランV
20GBの通信容量に5分定額通話が付いた料金プランです。
現在はLINEMOベストプランV 30GBがおトクキャンペーンで、30GBまで同じ料金で使えるようになっています。
通信容量(ギガ) | 料金(税込) | |
LINEMOベストプランV | 2970円 |
ソフトバンク、auのサブブランド
ワイモバイル、uqモバイルは、それぞれソフトバンクとauのサブブランドです。
料金がメインブランドより安く、光回線とのセット割引などもあり、店頭サポートも受けられますので、おすすめです。
ただし、販売されているスマートフォンは、メインブランドより一世代古かったり、中国ブランドが多かったりします。最新機種でも平気、あるいは機種を持ち込み契約する場合は問題ありません。
ワイモバイル
以前は、ソフトバンクモバイルとは別会社でしたが、現在はソフトバンクモバイルと同じ会社になっており、ワイモバイルは、ソフトバンクモバイルのサブブランドとなっています。
料金的には、ソフトバンクモバイルより安く、家族割引などの割引もあり、適用されれば更に安く使えます。
またワイモバイルショップは、ソフトバンクショップと併設されており、全国で、契約やサポートを受けることができます。
ワイモバイルの特徴として、スマートフォンを安く販売していることが多く、機種購入を考えている方にはおすすめです。
回線はソフトバンクと同等で、料金が安く、サポートも受けられますので、安心です。
おうち割光(A)セットで、月1,100円、家族割引で月1,100円の割引になります。(併用不可)。またPayPayカードで料金を支払うと、月187円の割引となります。
ワイモバイル(Y!mobile)の料金は、シンプル2 S/M/Lの3タイプです。
ギガ | 月額料金(税抜) | |
シンプル2 S | 4GB | 2,365円 |
シンプル2 M | 20GB | 4,015円 |
シンプル2 L | 30GB | 5,115円 |
ワイモバイルの詳細は、別に記事がありますので、ご参照ください。

UQモバイル
UQモバイルは、もともとauとは別会社でしたが、現在はauと同じ会社になっており、auのサブブランドとなっています。
ワイモバイルと同様に、UQショップは、auショップと併設されており、全国で、契約やサポートを受けることができます。
料金プランは、コミコミプラン+、トクトクプランとミニミニプランがあります。
コミコミプラン+
コミコミプラン+は、30GBの通信容量に増量オプション(+10%)、10分の通話定額がセットになった料金プランです。増量オプションで、合計33GB の通信が行えます。自宅セット割(光回線、電気)の割引対象外ですので、注意が必要です。
通信容量(ギガ) | 月額料金(税込) | |
コミコミプラン+ | 33GB | 3278円 |
トクトクプラン
トクトクプランは、15GBの通信容量のプランで、実際の使用が通信料が、1GB未満の場合は、1188円割引になります。
1GB~15GB | 3,465円 |
ミニミニプラン
通信容量が少ない方向けのプランで、通信容量が4GBのプランです。
基本料金 | 2,365円 |
UQモバイルについての更に詳細は、下記の記事をご参照ください。

MVNO(格安SIM)
MVNOは、MNOであるドコモ、au、ソフトバンクから回線を借りてサービスを行っています。
特徴は、本家のMNO、ネット専用プラン、サブブランドより、料金が安いことですが、回線速度は遅めで、特にお昼などのピークタイムで著しく速度が低下することがあるということです。
メリットとデメリットを理解した上で、選択すべきです。
またMVNOは多くの会社があり、サービスン内容や品質は、様々です。
以下に主要なMVNOを紹介します。
IIJmio
インターネットの老舗企業であるIIJが運営するMVNOで、格安SIMで初期の頃からサービスを提供しており、サービス水準には定評があります。
スマートフォンをセールで安く売っている場合も多く、スマートフォンを同時に買いたい方にもおすすめです。
通話料が11円/30秒と他社の半額なのも特徴の一つです。
料金は、以下のようになっています。
ギガ容量 | 月額料金(税込) |
2GB | 850円 |
5GB | 990円 |
10GB | 1,500円 |
15GB | 1,800円 |
20GB | 2,000円 |
30GB | 2,700円 |
40GB | 3,300円 |
50GB | 3,900円 |
IIJmioについては、詳しくは以下の記事で紹介しています。

mineo
IIJmioと並び、格安SIMの老舗企業で、関西電力系のMVNOです。
MVNOの中では、サービス品質、サポートに定評があります。
料金は、料金プランは、通信容量(ギガ)を決めて契約するマイピタと、通信速度で契約するマイソクの2つがあります。
マイピタ
ギガ容量 | 音声SIM | データSIM |
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
マイソク
音声SIM | |
プレミアム(最大3Mbps) | 2,200円 |
スタンダード(最大1.5Mbps) | 990円 |
ライト(最大300kbps) | 660円 |
スーパーライト(最大32kbps) | 250円 |
mineoについては、詳しくは以下の記事で紹介しています。

イオンモバイル
イオンモバイルは、イオングループが提供する格安SIM・スマホサービスです。各地のイオンモールに店舗を構えており、契約やサポートを受けることができます。
料金プランは、通信容量(ギガ)で契約するオーソドックスなプランですが、特徴的なのは、契約できる通信容量が非常に細かく設定されています。
また流通業らしく家族で使うことも想定しており、シェアプランも用意されています。
以下は一人で使い場合の料金プランの一部です。
ギガ容量 | 音声SIM |
0.5GB | 803円 |
1GB | 858円 |
5GB | 1,298円 |
10GB | 1,848円 |
20GB | 1,958円 |
50GB | 3,608円 |
100GB | 6,358円 |
200GB | 11,858円 |
更に詳しい説明は、以下の記事にまとめてありますので、ご覧ください。

回線速度と料金の概説
料金は、MVNOが安い場合が多い
料金は、大まかに大手3社の店頭契約プランが一番高く、サブブランド、オンライン専用プラン、MVNOの順で、安くなります。
回線速度は、MVNOが一番遅い
回線速度は、大手3社が最も良いと言われています。大手3社のネット専用プランは、基本的に同等、サブブランドは、料金が安く抑えられている為、多少劣る部分はあるのかもしれませんが、使っている感じでは、ほぼ同じです。
MVNOは、MNOから、回線を借りてサービスを提供しています。料金を安く提供する為借りる回線の帯域を調整している為、会社にもよりますが、一般にMNOの大手3社や楽天モバイルに比べ、回線速度で劣ります。
特に顕著なのが、平日お昼などのピークタイムで、速度が大きく低下します。
回線を選ぶ場合は、料金だけでなく、回線速度や利便性も考慮すべきです。
タイプ別回線の選び方
最新機種を使いたい方
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天は、最新の機種を多く揃えており、回線速度は最も早く、店頭でのサポートも受けられますので、おすすめです。
ただし料金的には、一番高くなります。
特に光回線の割引や家族割引をつけないと、料金が高くなります。
とにかく安く使いたい方
会社にもよりますが、料金的には、MVNOが一番安くなります。
ただし、回線速度は一番遅く、特にピークタイムは顕著に遅くなります。
WiFi中心で、あまり公衆回線を使わない方や、ピークタイムは多少遅くても大丈夫、サポートも必要ない、とにかく安く使いたいという方におすすめです。
回線速度を維持したまま料金を抑えたい方
ワイモバイル、uqモバイルなどのサブブランドや楽天モバイル、大手3社のネット専用プランがおすすめです。
おすすめ1 店頭サポートが欲しい方
ワイモバイル、uqモバイルなどのサブブランドは、現在は、ソフトバンクショップ、auショップと併設されており、店頭での契約やサポートが可能で、メインブランドより、料金が安く、回線品質も良くバランスが取れており、一番のおすすめです。
光回線とのセット割引や家族割引などの割引もあり、割引が適用できれば、料金的にも安くなります。
おすすめ2 店頭サポートが必要ない方
楽天モバイルは、MNOですが、その割に、料金が安く設定されており、おすすめできます。
ただし、楽天モバイルは契約やサポートはネットとなるため、店頭サポートが必要という方には向いていません。
ネット専用プランは、契約、サポートもネットになりますが、料金が安く、店頭サポートが必要ない方にはおすすめできます。
ただし家族割引などの割引の多くが適用されず、割引が適用できる状況だと、サブブランド等の方が安くなることもあります。
まとめ
最適な回線を選ぶには、コストだけでなく、回線速度やサポートも考慮して選ぶ必要があります。
また、家族単位で複数契約するか、単独の契約か、光回線のセット割引を使えるかなどでも、料金が違ってきます。
しかし、一般的な選び方をまとめておきます。
とにかく新機種を使いたいという場合は、フルサービスのドコモ、au、ソフトバンクの料金プランから選ぶのがいいと思います。ラインナップは少なくなりますが、最近は楽天モバイルも最新機種を扱うことも多くなっています。
料金的には高くなりますので、料金の安い楽天モバイルの利用も検討してみるといいでしょう。
とにかく安くという場合は、多少遅くなることを了解した上で、MVNOを検討してみるといいでしょう。
回線速度は落としたくないが、料金は下げたいという場合は、ahamo等のネット専用プランかワイモバイルなどのサブブランド又は楽天モバイルが、バランスがよくおすすめです。
ドコモ系 | au系 | ソフトバンク系 | 楽天モバイル系 | ||
MNO | メインプラン | eximo irumo | au | ソフトバンク | 楽天最強プラン |
オンライン専用プラン | ahamo | povo2.0 | Linemo | ー | |
サブブランド | UQモバイル | ワイモバイル | ー | ||
MVNO | IIJmio、mineo、イオンモバイル等 | ー |
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