格安SIMに乗り換えると、通信量が安くなるという話は聞いたことがあるでしょう?
格安SIMに乗り換えて、後悔しないようにメリット・デメリットなども説明します。
格安SIMの主なメリットとデメリット
メリット
- スマホの通信料金が安くなる
- 使い方に合った最適なプランが選べる
デメリット
- 店頭サポートがない
- 通信速度が遅い
- キャリアメールが使えない
- キャリア決済が利用できない
格安SIMで通信量は安くなる
格安SIMは、自社で回線を持たず、他社から回線を借りている(MVNO)、店頭サポートを省いた(ネット専用プラン)などの理由で、ドコモ、ソフトバンク、auに比べ料金が安くなっています。
格安SIMに乗り換えると、半分以下になることも珍しくなく、それ以上に下がることもあります。
使い方にあった最適なプランが選べる
会社にもよりますが、格安SIMは、ドコモ、ソフトバンク、auに比べ、プランが細分化されていることが多く、ギガが無駄になることが少なく、あなたの使い方にあわせて、最適な料金プランが選びやすくなっています。
またmineoのように、通信容量(ギガ)ではなく、通信速度を決める契約プランもあり、使い方によっては、向いている方もいるでしょう。
同じ電話番号が使える
ナンバーポータビリティ(MNP)という仕組みがあり、通信会社を変更しても、同じ電話番号を使うことができます。
格安SIMに乗り換えても電話番号を変更する必要はありませんので、安心して下さい。
キャリアメールは使えない
ドコモ、au、ソフトバンクなどは、ドコモメールなどのキャリアメールを提供しています。ドコモであれば、XXX@docomo.ne.jpというアドレスがキャリアメールに該当します。
格安SIMに乗り換えると、原則として、これらのキャリアメールは使用できなくなります。
キャリアによっては、格安SIMに乗り換えても、有料でキャリアメールが使える場合もありますが、この際、無料で使えるGmailやYahooメールに乗り換えるのがおすすめです。
各社の対応
ドコモ
ドコモは、原則としてキャリアメールを使い続けることはできません。例外として、ドコモのキャリアメール対応プランから、ドコモのネット専用プランであるahamoやキャリアメールが使えないirumoなどに乗り換える場合に限り、有料でキャリアメールを使い続けることができます。
au
auは、「auメール持ち運び」というサービスがあり、格安SIMに乗り換えても、キャリアメールを引き続き使い続けることができます。費用は有料で、月額330円です。
ソフトバンク
ソフトバンクは、「メールアドレス持ち運び」というサービスがあり、格安SIMに乗り換えても、キャリアメールを引き続き使うことができます。費用は有料で、月額330円、年払い3000円で、クレジットカードでの支払いになります。
回線速度は遅い
格安SIMと呼ばれる回線には、通信会社から回線を借りてサービスを提供しているMVNO、au、ソフトバンクのサブブランドであるUQモバイル、ワイモバイル、3大キャリアのネット専用プラン、第4の通信会社で自社回線でサービスを行う楽天モバイルなどがあります。
このうち特に他社から回線を借りて運営されているMVNOは、一般的にドコモ、ソフトバンク、auと言った会社より通信速度が遅くなっています。
MVNOは数も多く、会社によって、地域、タイミングによって速度差があります。
スマホは買い替える?そのまま使う?スマホの注意点
格安SIMに乗り換えるにあたって、新しくスマートフォンを買わなければいけないわけではありません。今使っているスマートフォンをそのまま格安SIMで使うこともできます。(できない場合もあります)
もちろん格安SIMに乗り換える際に、新しくスマートフォンを購入することもできます。特に他社から乗り換える場合(MNP)、スマートフォンが安く買えることもありますので、そろそろ新しいスマートフォンに変えたいという方は、乗り換えと同時に新しい機種を購入するのもおすすめです。
格安SIMへの乗り換えと同時に、スマートフォンを新規で購入する場合、基本的には届いてSIMをいれれば使えますので、心配する必要はありません。
しかし、格安SIMに乗り換えて、今まで使っていたスマートフォンをそのまま使う場合は以下のような注意が必要です。
SIMロックの解除が必要な場合がある
SIMロックとは、スマートフォンを購入した会社のSIMカード以外で使えないように制限する仕組みです。
現在ドコモ、ソフトバンク、auで販売されているスマートフォンは、原則として、SIMロックがかかっていませんが、SIMロックがかかっているスマートフォンを他社で利用するためには、SIMロックの解除をする必要があります。
SIMロック解除は、店頭又はインターネットで行えますが、店頭でSIMロック解除した場合は手数料がかかりますので、インターネットで行うのがおすすめです。
My Docomo、My au、My softbank等のページから、簡単にSIMロック解除が可能です。SIMロックがかかっているかの確認もできます。
なお例えば、ドコモで購入したスマートフォンをドコモの回線を利用したMVNOで使用する等、会社が異なっても回線が同じ場合は、SIMロックの解除をしなくても問題ありません。
SIMロックがかかっていない機種 | |
ドコモ | 2021年8月27日(金曜)以降に新たに発売された機種 |
ソフトバンク | 2021年6月以降に発売された機種(Xperia 1 III を除く) |
au | 2021年10月1日以降に発売された機種 |
スマートフォンの対応バンドに注意
キャリアによって、使用しているバンド(帯域)が異なります。
ドコモ、ソフトバンク、auなどで販売されているスマートフォンは、同じ機種名であってもカスタマイズされており、対応バンドがキャリアに最適化されています。(iPhone、Pixelは除く)そのため購入した会社以外の会社で利用しようとすると、利用したい会社の利用するバンドに対応していないということもあります。
特に古い機種を使っている場合は要注意です。
ただし、現在販売されているスマートフォンは、物理SIMとeSIMのデュアルSIM仕様になっている機種が多く、他社のSIMを使うことも想定しており、自社で使用していなくても、主要なバンドは対応している場合が多くなっており、他社で使っても全く使えないということはないと思います。
ただすべてのバンドをカバーしているわけではないため、場所によってはつながりにくかったりする場合があります。
キャリアのホームページで、対応バンドは確認できますので、格安SIM乗り換えの前に確認するといいでしょう。
各社の利用しているバンドの詳細はこちらの記事をご覧ください。

まとめ
ドコモ、ソフトバンク、auといったキャリアから、格安SIMに乗り換えると、通信料金が大幅に節約できます。
一方で、格安SIMにはデメリットもあります。この記事では、格安SIMのメリット、デメリット、注意する点を解説しました。
格安SIMのメリットだけでなくデメリットも理解して、後悔しない乗り換えを検討して下さい。
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