新しくパソコンを買った場合、新しいパソコンでwindowsの設定をして、使用しているアプリを一つずつ入れて、環境を整えていかないのですから、相当面倒です。新しいパソコンを購入するのは嬉しいが、この環境構築が面倒という方は、多いのではないでしょうか?
実は、そういった作業を簡単に行ってくれる引越ソフトウェアがあります。パソコンメーカーの一部は、そういったソフトをバンドルしている場合もありますし、オプションで追加できる場合もあります。
そうでない場合は、引越ソフト単独で販売されているものを使うことができます。
この記事では、パソコンのお引越用のソフトを3つ紹介していますが、今回は、実際にEaseUS Todo PCTransを使って、、古いパソコンから新しいパソコンに環境を移行してました。
引越ソフトの限界
引越ソフトも万能ではありません。設定やデータは、ほぼ完全に移行してくれますが、ソフトに関しては、すべてを移行してくれるわけではありません。
対応していないソフトもあり、その場合は、別途インストールする必要があります。引越ソフトによって異なりますが、有名どころは、できるだけ移行できるように開発されています。
また移行にあたっては、移行先のパソコンのOSは、移行元と同じか、新しいOSに限定されています。例えば、windows11のパソコンからwindows10のパソコンへの移行はできませんので、注意してい下さい。
引越ソフトの基本的な使い方
新しいパソコンと、古いパソコンの両方にソフトを入れる
引越ソフトには、2台のライセンスが含まれており、新しいパソコン(移行先)と古いパソコン(移行元)の両方にソフトを入れます。
移行の方法はいろいろある
2台のパソコンを直接つなぐ
USBケーブルやLANケーブル(クロスケーブル)で、接続する方法です。ソフトによって対応しているものが異なります。
LAN経由で行う
有線又はWifiで接続されている場合、LAN経由で移行を行います。無線LANルーターでパソコンを接続している場合が多いでしょうから、これが一番一般的な方法だと思います。
ハードディスクを使う
ハードディスクに移行データを一旦保存し、新しいパソコンにそれをつないで、データ移行を行う方法です。それなり大きい容量のハードディスクが必要で、手間がかかります。新旧パソコンが物理的に離れている、LANの環境がないなど特別な場合以外は使わないと思います。
引越ソフトで、移行する内容を決める
引越ソフトは、移行する設定や、データ、ソフトなどを選ぶことができますので、移行したい内容を選択します。
転送を実行する
移行するデータ量にもよりますが、かなり時間がかかります。終了するまで気長に待ちましょう。
引越ソフト 3選
ファイナルパソコン引越し
AOS社の販売している引越ソフトです。
NECなどのパソコンに、プリインストールされることもあるメジャーなソフトです。
筆者も以前使用したことがありますが、問題なく移行できました。
USBケーブル、LAN(クロスケーブル)にも対応しており、USBケーブル付きのボックス版と、ソフトのみのダウンロード版があります。LAN環境がない場合は、ケーブル付きのボックス版がおすすめです。
おまかせ引越 Pro 2
イギリスのマイグレーション(パソコン間の環境移行)専門メーカーであるZVT社が開発したソフト「Zinstall Migration Kit Pro」を日本語化したもので、ソースネクストが販売とサポートを行っています。
「引越保証」がついており、うまく引越ができなかった場合、返金する保証がついているのが特徴です。
EaseUS Todo PCTrans
EaseUS社の販売する引越ソフトです。
有線、無線LANを使った引越と、ハードディスク等のストレージを使った引越に対応しています。
2台のPCを直接つなぐ引越には対応していません。
EaseUS Todo PCTransは、前記の2つとのソフトと異なり、購入前に、試用版を使うことができます。
無償版は、データの転送量が限定されており、本格的な引越には、ライセンスを購入する必要がありますが、ソフトなど、どれが転送できるのか、別途インストールしないといけないソフトは何かが、確認できるので安心です。
また使っているうちに、肥大化したシステムファイルの不要な部分を削除する機能もあります。事前に不要なシステムファイルを削除してから、新しいパソコンに引越するのがいいでしょう。
EaseUS Todo PCTransによる引越
EaseUS Todo PCTransによる引越方法
今回EaseUS Todo PCTransを使い、パソコンの引越をしてみましたので、その手順を説明します。
①引越元のパソコンと引越先のパソコンの両方に、EaseUS Todo PCTransをインストールする。
EaseUS Todo PCTransのダウンロードはこちらから
②転送元のパソコンと転送先のパソコンの両方で、EaseUS Todo PCTransを起動します。
③「PCからPCへ」を選択し、スタートをクリックします。
④そのPCが転送元なのか、転送先なのかを選択します。
⑤同じLAN内のEaseUS Todo PCTransを起動しているパソコンが表示されるので、目的のパソコンを選択します。
⑥転送元となるパソコンの内部をスキャンし、転送可能な項目がリストアップされます。ここで新しいパソコンに転送したいものを選択します。
アプリタブを見ると、EaseUS Todo PCTransで転送できるアプリ、非対応のアプリ、既に転送先のパソコンにインストールされているアプリが表示されています。
転送に対応されているアプリの中から、転送に含めるものを選択します。もちろんすべてを選択しても問題ありません。非対応のアプリは、自分で再インストールしなければならないので、確認しておきます。
ファイルのタブで、ピクチャーやミュージックといったライブラリーや、それ以外の移行したいファイルを選択します。
アカウントタブでは、無線LANの設定や、移行したいアカウント情報を選択します。
⑦すべての移行したいデータを選択したら、右上の「転送」をクリックします。
転送が始まり、進行状況、概算の転送時間も表示されます。
移行するデータ量により、かかる時間は変わりますが、転送が修了すれば、引越は完了ということになります。
EaseUS Todo PCTransによる引越の感想
操作は、難しくなく、移行対象も細かく設定でき、使い勝手はよい。
転送可能なアプリも、microsoft officeやadobeなど、主要なものは含まれているようで、後で手動でインストールしなければならないソフトも少なかった。
システムクリーンアップの機能があり、転送前に、システムをきれいにし、ファイルサイズを小さくできます。windowsは使っているうちに、どうしてもごみが貯まっていくので、新しいパソコンに、それを持ち越さずにすむのがよいと感じた。
最後に
今回、パソコンの引越ソフトの紹介をしました。
パソコンを新たに購入した時に、アプリを入れたり、設定を変えたりと、使える環境を構築するのは結構面倒です。
しかし、引越ソフトを使うと、簡単に環境を移行できるので、おすすめです。
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