Xperia1シリーズやXperia5シリーズの場合、RAM/ROMの容量に違いがあったりしますが、Xperia10ンに関してはどうでしょうか?
XPeria10 VIのキャリア毎の違い、Simフリーとの違いについて解説します。
基本性能はキャリア毎、Simフリー版の違いはない
Xperia 10 VIの主なスペックは以下の通りです。
各キャリア、ソニーが販売するSIMフリーモデルも、基本スペックは同じです。
なお型番は、それぞれ以下のようになっています。
楽天モバイル版:XQ-ES44
SIMフリー版:XQ-ES44
ドコモ版:SO-52E
au版/UQモバイル版:SOG14
ソフトバンク版:A402SO
CPU | Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform |
ディスプレイ | 約6.1インチ有機ELディスプレイ Full HD+(1,080 × 2,520) リフレッシュレート60Hz |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
マイクロSD | 対応 |
アウトカメラ(ダブルカメラ) | 6mm(超広角) 有効画素数約800万画素/F値2.2 26mm/52mm(広角) 26mm撮影時 有効画素数約4800万画素 (記録画素数約1200万画素)/F値1.8 52mm撮影時 有効画素数約1200万画素 (記録画素数約1200万画素)/F値1.8 |
インカメラ | 有効画素数約800万画素/F値2.0 |
バッテリー | 5,000mAh |
SIM | nanoSIM+eSIM |
WiFi | WiFi5 |
防塵、防水性能 | IP6X・IPX5/IPX8 |
おサイフケータイ | 〇 |
スピーカー | ステレオ |
イヤホン端子 | あり |
生体認証 | 指紋 |
本体サイズ | 約68mm×約155mm×約8.3mm |
初期OS | Android14 |
本体重量 | 約164g |
違いは、対応バンド
キャリア4社とSimフリーモデルで、対応するバンドを調べると以下のようになっています。
自社使用のバンドだけでなく、他社の主要バンドをカバーしていますが、一部省かれていたり、仕様が異なっています。
なおXperia10 VIは、n257のミリ波には対応していません。
4G | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | SIMフリー |
Band1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band3 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band8 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band18 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band19 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band21 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
Band28 | 〇 | 〇 | |||
Band41 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
Band42 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
5G | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | SIMフリー |
n1 | 〇 | ||||
n3 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
n28 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
n41 | 〇 | ||||
n77 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
n78 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
n79 | 〇 | 〇 | 〇 |
もう一つの違いはプリインストールアプリ
キャリアで販売されているモデルには、キャリアメールなどキャリア専用のアプリがプリインストールされています。3大キャリアは、プリインストールアプリが多く、中には、アンインストールできないものもあります。
筆者が楽天モバイルから購入したXperia 10 VIにも、楽天モバイルの料金を確認したり、オプションや契約を変更したりできるmy楽天モバイル、電話アプリの楽天LINKなど、楽天関連のアプリがプリインストールされていましたが、アンインストールも可能なようです。
一方SIMフリーモデルには、キャリア用のアプリが全くプリインストールされていません。
各社のアプリは、主要なものは、基本的には、Google Playからインストール可能です。
購入したキャリアと違うキャリアで使えるか?
基本的には、購入したキャリアで使用するのが、最も利便性が高いと思います。
購入したキャリアと別の回線に使う場合だけでなく、DSDSで1つのスマートフォンで2回線使う場合にも影響があります。
ドコモ、ahamo等ドコモ系キャリアで使用する場合
ドコモが使用しているバンドは以下ののようになっています。
ドコモ使用バンド | |
4G | B1, B3, B19, B21, B28, B42 |
5G | n77,n78,n79,n257 |
ドコモの4Gのメインバンドは、B1、B3、B19で、5Gは、n77,n78,n79です。
このバンドをカバーしていれば、概ね快適に使えます。
ただし、都市部以外の地方では、B21で広域をカバーしているケースもあり、B21に対応していないと支障がでるかもしれません。
au版とソフトバンク版は、B21に対応していない為、使用環境によっては、使えないエリアが出たりする可能性があります。
また、au版とソフトバンク版は、5Gのn79にも対応しておらず、5Gの通信可能エリアが狭くなることが予想されます。
そういう意味では、ドコモでの使用は、ドコモ版のSO-52E、楽天モバイルのXQ-ES44、SImフリーのXQ-ES44が便利だと思います。
au、uq等au系キャリアで使用する場合
au使用バンド | |
4G | B1, B3, B11, B18, B26, B28, B41, B42 |
5G | n77,n78,n257 |
auの4Gのメインバンドは、B1、B18で、5Gは、n77,n78です。
このバンドをカバーしていれば、概ね快適に使えます。
ドコモ版のSO-52EはBand41に対応していませんが、それ以外はほぼ対応しており、概ね使えると考えていいと思います。
au版のSOG14の他に、ソフトバンク版のA402SO、楽天モバイルのXQ-ES44、SImフリーのXQ-ES44がau版SOG14と同じバンドをカバーしており、利用には便利かと思います。
ソフトバンク、ワイモバイル等ソフトバンク系キャリアで使用する場合
ソフトバンク使用バンド | |
4G | B1, B3, B8, B11, B28, B41, B42 |
5G | n77,n257 |
ソフトバンクの4Gのメインバンドは、B1、B3、B8で、5Gは、n77です。
このバンドをカバーしていれば、概ね快適に使えます。
すべてのモデルが、ソフトバンク版A402SOと同じバンドをカバーしており、快適に使えるものと考えられます。
楽天モバイルで使用する場合
楽天モバイル使用バンド | |
4G | B3, B18 |
5G | n77,n257 |
楽天モバイルの4Gのメインバンドは、B1、B18で、5Gは、n77です。
このバンドをカバーしていれば、概ね快適に使えます。
このバンドは、楽天モバイル版XQ-ES44だけでなく、すべてのバージョンがカバーしており、基本的には、すべて使えるということになります。
キャリア別バンド対応まとめ
以上の関係をまとめると以下のようになります。
回線 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 | 楽天モバイル版 | SIMフリー版 |
ドコモ回線 | ◎ | △ | △ | ◎ | ◎ |
au回線 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ソフトバンク回線 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
楽天モバイル回線 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
基本的には、購入したキャリアでの利用が安心ですが、eSIMでDSDSにする場合にも、回線選びに影響してきます。どのキャリアで買ったXperia 10 VIでも、メインとなるバンドは対応していますが、一部対応していないため、場合によっては利便性に差が出ることは知っておいた方がいいでしょう。
一番広く対応できるのは、楽天モバイル版とSIMフリー版のXQ-ES44で、どのキャリアでも快適に利用できます。型番も同じなので、おそらく楽天モバイル版は、SIMフリーを基にしているのではないかと推測しています。
Xperia10 VI キャリア別価格
以下の表は、aXperia10 VIの現時点(2024年10月25日現在)のキャリア別販売価格です。
乗換(MNP)の場合、最安値は、IIJmioの49,800円。次いでau、UQモバイル、楽天モバイルの順で安くなっている。
新規 | 乗換(MNP) | ||
ドコモ | 74,140円 | 63,140円 | ドコモオンラインショップへ行く |
au | 63,800円 | 52,800円 | auオンラインショップへ行く |
UQモバイル(au版)※1 | 63,800円~ | 52,800円~ | UQオンラインショップに行く |
ソフトバンク | 69,120円 | 69,120円 | ソフトバンクオンラインショップに行く |
楽天モバイル※2 | 62900円 | 56,900 円 | 楽天モバイル公式ショップに行く |
ソニーストア(SIMフリー) | 69,300円 | 69,300円 | ソニーストアに行く |
IIJmio(SIMフリー) | 69,300円 | 49,800円 | IJmio公式ページに行く |
mineo(SIMフリー) | 68,640円 | 68,640円 | mineo公式ページに行く |
2024年10月25日現在
※1 加入プランにより料金が異なります。※2楽天ポイントへの還元後の実質価格
まとめ
キャリア販売のXperia 10 VI及びSIMフリー機は、基本性能は同だが、対応バンドが異なっており、キャリア版にはキャリア専用のアプリがプリインストールされている。
特にソフトバンク、auで購入したXperia 10 VIをドコモで使用すると、都市部では問題ないが、地方でエリアが狭くなる可能性があり、5Gのエリアも狭くなる。
eSIMを使って1台のスマートフォンで2回線使う場合(DSDS)にも、注意が必要。
最も広く対応できるのは、SIMフリー版と楽天モバイル版のXperia 10 VIで、ドコモの使用バンドにも対応しており、すべてのキャリアに対応できる。
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