楽天モバイルより、Xperia 10 VIを購入しましたので、少し詳しくレビューします。
開梱編
パッケージは、最近のソニーらしいリサイクル素材を使用したパッケージです。
中に入っているのは、、本体、保証書、スタートガイドのみ。
ケーブルすら入っていません。
まあスマートフォンを初めて購入する方以外は、ケーブルや充電器は持っていますので、入っていても使わなかったりしますが、やはりコストダウンでしょうか?
セットアップ
Android setupとデータ移行
電源を入れると、Androidのセットアップ画面になります。
今回はPixel6aからXperia 10 VIにデータ、アプリの移行を行いました。
既存機種からの移行は、簡単で、新しいXperia 10 VIの電源を入れると、ガイダンスが出ますので、ガイダンスに従って操作していくと、前の機種(この場合は、Pixel6a)のデータやアプリなどの環境を簡単に移行できます。
移行にはWiFIか、ケーブルで直結するかを選べますが、ケーブルの方が早いようです。
データやアプリの移行はほぼ完ぺきだと思いますが、いくつか注意が必要です。
- Lineなどいくつかのアプリはインストール自体は行われますが、アカウント党は、自動で移行されないので、マニュアルで移行が必要です。
- Suicaなどオサイフケータイ関連の残高以降は、マニュアルで行う必要があります。
- デスクトップのアイコンは移行されないので、好みのアイコンを再配置する必要があります。これは、PixelとXperiaではホームアプリが異なるせいだと思います。Pixel同士、Xperia同士であれば、アイコンの配置も移行されます。
SIM
eSIMの設定
今回楽天モバイルの回線は、eSIMで申し込んだので、eSIMの開通処理を行います。といっても簡単で、myRakutenアプリを開くと、開通のボタンがありますので、それを押して指示に従うことで、eSIMの設定ができます。
物理SIMとマイクロSDカードの設定
楽天モバイルに加えて、ワイモバイルのnanoSIM(物理SIM)を入れて、DSDVにして使いますので、SIMカードの設定もします。
XperiaはPixelなどと違い、SIMの交換にピンが必要なく、爪で引っ掛けてトレーを外せるようになっています。
トレーを引き抜くと、片面にnanoSIM、もう片面にマイクロSDカードをはめられるようになっていて、この状態で、トレーを元通りはめると、認識します。
マイクロSDカードは、入れ替えたいことがあるので、SIMピンが必要ないのは、すごくいいですね。
なお今回購入したのは楽天モデルですが、主要な会社のプロファイルは設定済みのようで、ワイモバイルのSIMを入れても、APNの設定とかは不要で、そのまましようできました。
本体外観レビュー
筐体は難燃性再生プラスチックSORPLAS™(ソープラス)を含む環境対応樹脂(再生樹脂や植物由来樹脂など)を、本体の部品の一部に原料として約50%使用しています。
触った感じは、サラッとした感じで、指紋がついたりする感じはありません。
今回ブルーを購入しましたが、白っぽいというか、透明っぽい感じの筐体で、毒々しい色ではなくパステルカラーのような、カジュアルないい色だと思います。
筐体上部、カメラ横にはNFCのマークがあります。
ディスプレイは、21:9の縦長液晶で、約6.1インチの有機EL FHD+です。
ディスプレイは十分綺麗だと思います。
本体は、軽く、持ちやすい
本体サイズは約68mm×約155mm×約8.3mm、重量は約164gです。
縦長液晶を気にされる方も多いですが、持ちやすさという意味では、幅が狭く、持ちやすくなっています。
比較の為、筆者のPixel8と比較してみます。
右がPixel8、左がXperia10VIです。
縦方向はXpria10VIの方が長く、幅は、Xpria10VIの方が狭くなっています。
このため、片手持ちは、Xpria10VIの方が持ちやすくなっています。
重量は、約164gと軽くなっています。筆者のPixel8は、約187gと、23gの差があります。
しかし、実際の持った感じは、Xpria10VIはかなり軽く感じます。
Pixel8がカメラバーが大きく突き出してるのに対し、Xpria10VIは、シンプルな平面で、重量バランスがいいというのも、影響していると思います、
ただPixel8も、特別に重いわけでなく、今のスマホとしては、軽い方ですので、Xpria10VIのこの軽さは、非常に魅力的です。
参考
サイズ | 重量 | |
Xperia10VI | 約155mm×68mm×8.3mm | 約164g |
Pixel8 | 約150.5×70.8mm×8.9mm | 約187g |
ベンチマーク性能
前々モデルのXperia10 IV,VとSnapdragon® 695を搭載していましたが、ようやく、SoCが変更され、Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platformに変更され、Xperia10VIは、性能が向上しました。
とは言え、Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platformは、ミドルエンドのSoCです。
SNSを使う、youtubeを見るなど、一般的な用途では、不満を感じない性能ですが、重いゲームなどは、厳しい性能です。
ベンチマークを回しても、39度までしか上がっていないので、発熱の問題はなさそうです。
ディスプレイは悪くない
Xperia10VIのディスプレイは、60Hz駆動で、現在のミドルエンドの多くが、90Hz、120Hz駆動となっている状況を考えると、ライバルに負けています。
ちなみに駆動周波数は、画面の書き換えの頻度で、数字が大きいほど、滑らかな描画が可能です。例えば、スクロールした際の滑らかさなどが違ってきます。
現在筆者がメインで使っているPixel8は、120Hz駆動で、たしかに比較すると、スクロールの滑らかさには差があります。しかし、カクカクという感じではなく、通常使用では全く気になりません。
画質自体はきれいですし、それほど気にするほどではないと思います。
音は良い
あまり期待はしていなかったのですが、やはりソニーは音に関しては良いと思いました。
スピーカー音質は良い
前モデルのXperia10Vのスピーカーは、ステレオとは言え、あまり評判がよくなかったのですが、Xperia10VIに関しては、大幅に改善されており、スピーカーで音楽を聴いても、よい音がでていると思います。スピーカー音質は、Pixel8より上だと感じました。
ワイヤレスイヤホンの音質も良い
Xperia10VIは、DSEE Ultimateを搭載しており、ワイヤレスでも、有線でも、圧縮されたMP3などの音楽を補い、ハイレゾ相当にアップスケールする機能が搭載されています。
ネットで検索してみると、DSEE Ultimateの効果が分からないという感想もありますが、筆者が聞いた限りでは、音が広がる感じで差がわかりました。
また意外だったのは、DSEE Ultimateをオフにしても、Pixel8より音がいいことです。筆者は、ワイヤレスの場合、音はワイヤレスイヤホン側の性能で決まると思っていました。
しかし、実際に同じワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンで、Xperia10VI、Pixel8、Pixel6aで聞き比べてみると、Xperia10VI、Pixel8、Pixel6aの順で音が良くなっていました。
チップなどの違いによるものでしょうか?
Xperia10VIは、ワイヤレスでも、音がいいようです。更にDSEE Ultimateを搭載していますので、少しでもいい音で音楽を聴きたい方にはおすすめできます。
立体音響はすごいが、360 Upmixはいまいち
なおXperia10VIは、360 Reality Audioにも対応しており、対応イヤホン、ヘッドホンを使い、対応音源を立体音響を楽しむことができます。
更に、Xperia10VIには通常のステレオ音源を立体音響に擬似的にアップスケールさせる360 Upmixという機能がついています。これに関しては、試してみましたが、あまり効果が感じられませんでした。
やはり専用の音源でないと楽しめないようです。
電池持ちはよい
メーカー公称で、2日持つとなっています。
実際使っていても、Pixel6a、Pixel8と比較すると電池持ちはかなりいいです。
カメラ性能
以前Xperia10 IIIを使っていたことがありますが、カメラ性能は酷評されていました。
それに比べると、大幅に改善されています。
ハイエンドモデルほど高精細ではありませんが、スナップ程度なら十分だと思います。
暗所にもそれなりに強くなっています。
ただ写真を良く撮り、カメラ性能にこだわる方には、おすすめできません。
楽天モバイル版Xperia10VIの特徴は?
今回購入したのは、楽天モバイル版のXperia10VIです。
Rakuten Link、my楽天モバイル、楽天TV等の楽天のソフトがプリインストールされていますが、それほど大きいアプリはインストールされていませんし、すべてを確認していませんが、アンインストールも可能です。
起動画面にも楽天モバイルの表示はなく、筐体にも楽天モバイルの記載はありません。
au、ソフトバンク版が対応していない、n79にも対応しているようですので、ドコモの5Gにも対応しています。
型番もXQ-ES44と、SIMフリー版と同一になっています。
確認は取れていないのですが、SIMフリー版がベースなのではないかと思います。
まとめ
正直言って、メインのPixel8より気に入ってます。
何よりも軽くて、持ちやすく、電池の持ちがいい。
SDカードが使えて、イヤホン端子もあり、音もいい。
最近のスマホに多い、カメラを強調したデザインではなく、非常にシンプルなデザインです。
ゲームなどパワフルに使いたい方には向きませんが、SNSやアプリ利用など一般的な用途ならば、必要十分な性能だと思います。
気軽に持ち歩けて、使いやすいスマホだと思います。
価格設定が高いのが難点ですが、楽天モバイルやIIJmioなら、実質5万円以下で購入可能です。
スマホに高性能を求める方には、向きませんので、ご注意下さい。
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