あなたはプライベートでのメインのメールアドレスは何を使ってますか?
プロバイダーのアドレスという方が多いのではないでしょうか?
プロバイダーのアドレスのアドレスは、プロバイダーを変更すると基本的に使えなくなります。一部のプロバイダーは有料でメールアドレスを継続できることもあるのですが、月数百円レベルの料金がかかりますし、すべてのプロバイダーできるわけでもありません。メールアドレスの変更が嫌で、他でよいプロバイダーがあってもプロバーダーの変更はしないという結論になってしまうかも。
他の選択肢として、GmailやYahooメールのような無料で利用できるアドレスをメインにするのもありますが、サイトの登録などで、無料メールアドレスは使えない場合もあります。
そう考えると、長く同じアドレスを使用するには、個人でドメインを取得し、レンタルサーバーを借りて、独自ドメインのメールアドレスを維持するというのが、一つのおすすめの選択肢となります。
自分で取得したドメインであれば、更新する限り、ずっと同じメールアドレスを維持できます。運用するサーバーは都合に応じて変更できますので、自由度が高く、コスト的にもそれほど高額ではありません。
この記事では、独自ドメインを使い好きなメールアドレスを利用する方法を解説します。
独自ドメインをレンタルサーバーで運用する手順
1. ドメインを取得する
ドメインというのは、amazon.comやyahoo.co.jpといったものです。
“com”や”co.jp”はそのドメインの種別を表すもので、”co.jp”のように、湯特が法人に限られるものや学校法人に限定されるもの(ac.jp)もありますが、個人が自由に取得できるドメインもたくさんあります。
ドメインの取得は早い者勝ちで、自由に決められると言っても、誰も取得していないドメインという条件があります。一度取得したドメインは、料金を払い契約を延長していれば、他の人が使用することができない、あなた専用のドメインとなります。
ドメインの取得は、お名前.com やムームードメイン といったレジストラーで簡単に取得できます。料金は、.com、.co.jpという種別で異なり、安いものであれば、年間1000円程度で維持できます。
またレンタルサーバー契約時に、同時にドメインを登録することもできます。
なお今回紹介するサービスのうち、お名前メールとムームーメールは、それぞれお名前ドットコムやムームードメインのサービスとなるため、お名前ドットコムやムームードメインでドメインを管理されている必要があります。
2. レンタルサーバーを契約する
レンタルサーバーを提供している会社は多くあります。一般的にはレンタルサーバーのサービスは、メールだけでなく、ホームページを公開したり、Wordpressでブログを公開したりと、多くのことに使えるようになっています。そのため、より高性能のレンタルサーバーほど料金が高くなっています。
ただしメールだけを使うのであれば、それほど高性能のサーバーは必要がありません。
メール専用として安価にサービスを提供している会社がありますので、メール専用であれば、そういった専用のサービスを使うのがよいでしょう。
もちろん、「ホームページを作りたい」、「ブログをやりたい」ということであれば、一般的なレンタルサーバーを借りて、メールを運用しても構いません。
この記事では、個人が手軽に利用できる3つのサービスを紹介しています。
3. レンタルサーバーでメールの設定をする
契約したサーバーのコントロールパネルで、利用したいメールアドレスを登録します。メールアカウントはもちろん好きな文字列で作成できます。この記事で紹介しているサービスではメールアドレスは無制限に作成できますので、プライベート用、仕事用などの用途別に複数のアドレスを使い分けたり、家族ごとに1つずつメールアドレスを登録したりと自由に使うことができます。
また複数のドメインを利用できるサービス(マルチドメイン)であれば、ドメインを複数登録し、異なるドメインのアドレスを利用することができます。またサブドメインが利用できる場合は、サブドメインを使うことで、アドレスを使い分けたりもできます。
4. パソコンやスマートフォンでメールソフトの設定をする
メールソフトの設定は、通常のプロバイダーのアドレスを使う場合と同じように、契約したレンタルサーバーより、設定情報が提示されますので、それにしたがって設定を行います。
個人利用に向くメール専用レンタルサーバー3選
メール専用サービスは、法人向け等にも多くのサービスがありますが、個人が利用するのに向いた、低料金のサービスを3つ紹介します。
料金(年額) | メール容量 | メールアドレス数 | マルチドメイン | サブドメイン | ウィルスチェック | スパムフィルター | メーリングリスト | Webメール | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
さくらのメールボックス | 1029円 | 10GB | 無制限 | 20 | あり(+共有ドメイン2個) | あり | あり | あり(10個) | あり |
ムームーメール | 600円 | 30GB | 無制限 | 20 | あり | あり | あり | なし | あり |
お名前メール ライトプラン | 500円 | 1GB | 無制限 | なし | なし | あり | なし | なし | あり |
お名前メール スタンダードプラン | 920円 | 20GB | 無制限 | 20 | あり | あり | あり(有料 (月額85円) | あり(10個) | あり |
さくらのメールボックス(さくらインターネット)
1996年創業の東証1部上場の大手サーバー運営会社 さくらインターネット株式会社の提供するメール専用レンタルサーバーのサービスです。
「さくらのメールボックス」は、さくらインターネットのレンタルサーバーサービスからメール部分だけを切り出したようなサービスで、レンタルサーバーと同様の制限・特徴を持っています。
メール容量は20GB、20個までのドメインの運用と無制限のメールアドレス作成、メール自動転送、ウィルスチェック、スパムチェック、メーリングリストの作成・運用と一通りの機能があります。
他の2つのサービスと異なる1番の特徴は、さくらインターネットのサブドメインで、メールアドレスを作成・利用でき、さらに追加でさくらインターネットの62種類の共有ドメインから1つを選び、そのサブドメインでのメールアドレスを作成・利用することが可能です。そのため独自ドメインを設定しなくても、さくらのメールボックスの料金だけで、最大2つのサブドメインを利用できます。
独自ドメインにこだわらない場合は、ドメイン取得・維持費用が掛からないため。安く利用できます。ただし他のユーザーが利用しているものは利用できないため、好きなアドレスを自由に設定することはできません。
独自ドメインは、サービス申し込み時に同時取得できるほか、既に取得しているドメインを利用できます。
20個までの独自ドメインで、サブドメインも自由に作成でき、無制限にメールアドレスを利用できますが、サービスの制約で、異なるドメインであっても、同じメールアカウントの利用ができません。(例 aaa@bbb.com、aaa@ccc.comというメールアドレスが同時に利用できません)
さくらのメールボックスの公式サイトはこちら
お名前メール(お名前.com)
お名前メールは、GMOインターネット株式会社が運営するドメインポータルサイト「お名前.com」の提供するメール専用レンタルサーバーです。そのため「お名前.com」で管理されているドメイン向けのサービスになります。新規の契約時にドメインを取得するか、あるいは「お名前.com」で管理されている必要があります。
プランはライトプランとスタンダードプランの2タイプ用意されています。
お名前メール スタンダードプラン
年間920円とライトプランより料金が高く設定されていますが、メール容量は10倍の10GB、20個のドメインの利用と無制限のアドレス作成・利用、メーリングリストの利用と機能が上です。スパムフィルターの機能は有料(月額85円)なのが残念です。
お名前メール ライトプラン
年間500円と格安ですが、メール容量1GB、利用できるドメインが1つ、スパムフィルターなしと、最低限の機能です。
特にメール容量が1GBしかないないので、Webメール、IMAPの利用で、メールをサーバーに残す運用をする場合は要注意です。
お名前メールの公式サイトは こちら
ムームーメール(ムームードメイン)
ムームーメールは、JASDAQ上場のGMOペパボ株式会社が提供しているサービスで、同社の提供するドメインサービス「ムームードメイン」のユーザーの為のサービスとなっています。
そのため、利用する独自ドメインは「ムームードメイン」で管理されている必要があります。
GMOペパボは現在、お名前ドットコムと同じGMOインターネットグループですが、もともと格安サーバー「ロリポップ」の運営会社で、現在でも比較的低価格のサービスを提供しており、このムームーメールに関しても、年間600円。メール容量30GB、独自ドメイン20個まで利用可で、メール数無制限、ウィルスチェック、スパムフィルター装備と一通りの機能を提供しています。ただし、メーリングリストには対応していません。
ムームーメールの公式サイトは こちら
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