ソニーストアをチェックしていたら、Xperia 5 III(XQ-BQ42)のSimフリーモデルが激安になっているのを見つけました。
価格は、税込49,500円!
Xperia5は、ソニーのコンパクトハイエンドモデルです。
現行のモデルは、Xpria 5 Vで、Xperia 5 IIIは、2世代前のモデルとなりますが、中古ではなく、新品でこの価格は安いと思います。
ちなみに、現行のXperia 5 V(XQ-DE44)Simフリーは、ソニーストアで、139,700円(税込)です。
またミドルエンドの現行機種、Xperia 10 V(XQ-DC44)のソニーストア価格は、67,100円(税込)とXperia 5IIIより高くなっています。
この記事では、Xperia 5 IIIは買いかどうか、検証していきます。また価格的に考えれば、ミドルエンドですので、現行のミドルエンドとの比較もしてみます。
XperiaのSIMフリーモデルは、キャリア版とは仕様が異なります
ソニーストアで販売されているXperiaのSIMフリーモデルは、ドコモ等で販売されているものとは仕様が違っています。
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天など、どのキャリアでも使える
キャリアで販売されているモデルは、それぞれのキャリアが使用しているバンドに対応していますが、XperiaのSIMフリーモデルは、3大キャリアの使用しているバンドの多くに対応しており、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天や格安SIMなど、どの会社の回線でも使えます。
ROMの容量が大きい
SIMフリーモデルは、キャリアっモデルの倍のROMを積んでいます。(Xperia10を除く)
例えば、Xperia 5 IIIの場合、キャリアモデルは、ROMの容量が128GBですが、SIMフリーモデルは、256GBと倍になっています。
デュアルSIM仕様の違い
ソニーストアで販売されているSIMフリーモデルは、すべてデュアルSIMとなっています。
現行のXperiaは、SIMフリーモデルもキャリアモデルも、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMになっており、同じです。
しかし、Xperia 1III、Xpria 5 IIIまでのモデルは、キャリアモデルがシングルSIMですが、SIMフリーモデルは、デュアルSIMになっています。
例えば、Xperia 5 IIIの場合、キャリアモデルは、シングルSIM、SIMフリーモデルは、デュアルSIMとなっています。microSDカードの代わりにnanoSIMを入れるという形で、nanoSIMを2枚使えるようになっており、microSDとnanoSIM 1枚又は、nanoSIM 2枚のどちらかを選択できるようになっています。
Xperia5シリーズは、Xperiaのコンパクトハイエンドライン
ソニーのXperiaのラインナップは、簡単に言えば、6.5インチを搭載したハイエンドのXperia1、Xperia1より小型で、5.1インチ液晶を搭載したコンパクトハイエンドシリーズのXperia5、ミドルクラスのXperia10、ローエンドのXperia Aceとなっています。
Xperia 1 | ソニースマートフォンのフラッグシップモデルで、6.5インチ液晶、Snapdragon800番台のSocを搭載し、カメラ性能などの性能も最上位 |
Xperia 5 | コンパクトハイエンドモデルで、5.1インチ液晶を搭載し、Xperia1の小型バージョンといった感じ。Xperia 1と同じくSnapdragon800番台を搭載し、基本的な性能、機能は、Xperia1と同じだが、カメラなどが異なり、一部省略されている。 |
Xperia 10 | Xperiaシリーズのミドルエンド。液晶は6.1インチで、サイズは、Xperia5とほぼ同じ。Snapdragon600番台搭載で、カメラなどの性能,機能は、Xperia1やXperia5より簡素化されています。 |
Xperia Ace | Xperiaシリーズのローエンド。他のXperiaと異なり、縦型液晶ではない。ソニーストアでの取り扱はなく、キャリア販売のみ |
Xperia5IIIの基本スペック
Xperia 5 IIIの主なスペックは下記の通り
CPU | Qualcomm(R) Snapdragon(TM)888 5G Mobile Platform |
内蔵(RAM/ROM) | 8GB/256GB |
ディスプレイ | 約6.1インチ/有機EL シネマワイド(TM)ディスプレイ/FHD+/HDR対応/120Hz駆動 |
カメラ | 16mm(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 24mm(広角):有効画素数約1220万画素/F値1.7 70mm/105mm(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.3/2.8 |
防水/防塵 | 防水(IPX5 /IPX8 )、防塵(IP6X ) |
おサイフケータイ | あり |
microSD | あり(2枚目のSIMカードと排他) |
デュアルSIM | あり(物理SIM2枚あるいは、物理SIMとマイクロSD) |
3.5mmオーディオジャック | あり |
サイズ | 約68mm×約157mm×約8.2mm |
重量 | 約168g |
対応バンド | 5G: n3, n28, n77, n78, n79 4G: Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42 |
XPERIA5 Vとの違い
現行のXperia 5Vとの比較してみましょう。
大きな違いは、以下の通り。
CPU
Xperia 5 IIIは、Snapdragon888、Xperia 5 Vは、Snapdragon 8 Gen 2と、性能的には、大きく差がでるところです。
参考にantuttuスコアを見ると、下記のようになり、総合ストアで、24%、70%ほど向上しています。
Xperia 5 III | Xperia 5 V | |
総合スコア | 約970,000 | 約1,200,000 |
GPUスコア | 約309,000 | 約530,000 |
またXperia 5 IIIに搭載されているSnapdragon888は高負荷時の発熱が激しいことで有名でしたが、Xperia 5 Vに搭載されているSnapdragon 8 Gen 2は処理速度が速いだけでなく、発熱が抑えられています。
カメラ
Xperia 5 IIIは、超広角、広角、望遠の3カメラ構成で、望遠は、70mm/105mmの切り替えで、画角が4つとなっていました。
一方,Xperia 5 Vは、超広角と広角の2カメラ構成で、広角が2倍の光学ズームで、画角が3つとなっています。
Xperia 5 Vは、センサーとしてExmor T for mobileの採用で、画質の向上が図られている一方で、Xperia 5 IIIにあった望遠がなくなっている。
デュアルSIM仕様
Xperia 5 IIIは、物理的なnanoSIMを2枚装着できるのに対して、Xperia 5 Vは、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMとなっている。
Xperia 5 Vであれば、デュアルSIMにしても、microSDカードが使えるが、Xperia 5 IIIは、デュアルSIMにすると、microSDカードが使用できなくなるのが難点。
その他
Xperia 5 IIIは、ワイヤレス充電に非対応。Xperia 5 Vはワイヤレス充電に対応している。
総評
性能面では、2世代違うだけあって、Xperia 5Vの方が優れているが、Xperia 5 IIIが49,500円、Xperia 5Vが139,700円という価格差を考えれば、Xperia 5 IIIのコスパはかなり高い。
Xperia 5 III | Xperia 5 V | |
ソニーストア価格 | 49,500円 | 139,700円 |
画面 | 約6.1インチ/有機EL 21:9ワイドディスプレイ/FHD+/HDR対応/120Hz駆動 | 約6.1インチ/有機EL 21:9ワイドディスプレイ/FHD+/HDR対応/最大120Hz駆動 |
サイズ | 約68mm×約157mm×約8.2mm | 約68mm×約154mm×約8.6mm |
重量 | 約168g | 約182 g |
CPU | Snapdragon888 | Snapdragon 8 Gen 2 |
内蔵(RAM/ROM) | 8GB/256GB | 8GB/256GB |
バッテリー | 4500mAh | 5000mAh |
メインカメラ | 16mm(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 24mm(広角):有効画素数約1220万画素/F値1.7 70mm/105mm(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.3/2.8 | 16mm(超広角):有効画素数約1200万画素/F値2.2 24mm(広角):有効画素数約4800万画素(記録画素数約1200万画素)/F値1.9 48mm(広角):有効画素数約1200万画素/F値1.9 |
リアカメラ | 有効画素数約800万画素/F値2.0 | 有効画素数約1200万画素/F値2.0 |
デュアルSIM | nanoSIM X2 | nanoSIM/eSIM |
ワイヤレス充電 | なし | あり |
XPERIA 10 Vとの比較
49,800円という価格を考えれば、ハイエンドではなく、ミドルエンドが現実的でしょう。そこで、現行のミドルエンドモデルであるXperia 10Vとの比較してみましょう。
ただし、ソニーストア価格では、Xperia 10Vの価格は、67,100円とXperia 5 IIIより高くなっています。
CPU
Xperia 5 IIIは、Snapdragon888、Xperia 10Vは、Snapdragon 695を搭載しています。2世代前とは言え、Snapdragon888はハイエンドCPU。現行とは言えSnapdragon 695より圧倒的に性能は上です。
webやSNSを見たりといったライトな用途では、Snapdragon 695でも充分ですが、ゲームなどの重い処理をするなら、かなり差が出てきます。
参考にantuttuスコアを見ると、下記のようになります。
Xperia 5 III | Xperia 5 V | |
総合スコア | 約970,000 | 約390,000 |
GPUスコア | 約309,000 | 約98,000 |
カメラ
Xperia 5 IIIは、超広角、広角、望遠の3カメラ構成で、望遠は、70mm/105mmの切り替えで、画角が4つとなっています。
一方,Xperia 10 Vは、超広角と広角、超広角の3カメラ構成で、画角が3つとなっています。
Xperia 5 IIIのカメラは、Xperia 1と同じもので、当時ソニーの最高のもので、画質の評価は非常にいいものでした。一方Xperia 10 Vのカメラは、廉価版で、画素数やレンズ、アプリなどミドルクラスとして割り切った仕様です。
カメラ性能では、圧倒的にXperia 5 IIIの方が、性能は上です。
メモリー
Xperia 10 Vは、RAM/ROMは6GB/128GB。
Xperia 5 IIIは、ハイエンドですので、RAM/ROMは、8GB/256GB.。
Xperia 5 IIIの方が上です。
ディスプレー
サイズは、ともに6.1インチだが、Xperia 5 IIIは、HDR対応で、120Hz駆動と、性能は上です。
デュアルSIM仕様
Xperia 5 IIIは、物理的なnanoSIMを2枚装着できるのに対して、Xperia 10 Vは、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMとなっています。
Xperia 10 Vであれば、デュアルSIMにしても、microSDカードが使えますがが、Xperia 5 IIIは、デュアルSIMにすると、microSDカードが使用できなくなるのが難点です。
ただXperia 5 IIIは、内臓のROMが、Xperia 10 Vの倍の256GBあり、Xperia 10 Vに128G以下のmicroSDを挿すのであれな、変わらないということになります。
総評
Xperia 5 IIIは、2世代前とは言え、やはりハイエンド。
現行とは言えミドルエンドのXperia 10 Vと比べれば、処理能力、カメラ性能など、圧倒的に性能は上です。
Xperia 5 III | Xperia 10 V | |
ソニーストア価格 | 49,500円 | 67,100円 |
画面 | 約6.1インチ/有機EL 21:9ワイドディスプレイ/FHD+/HDR対応/120Hz駆動 | 約6.1インチ/有機EL トリルミナスディスプレイ for mobile/FHD+ |
サイズ | 約68mm×約157mm×約8.2mm | 約68mm×約155mm×約8.3mm |
重量 | 約168g | 約159g |
CPU | Snapdragon888 | Snapdragon 695 |
内蔵(RAM/ROM) | 8GB/256GB | 6GB/128GB |
バッテリー | 4500mAh | 5000mAh |
メインカメラ | 16mm(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 24mm(広角):有効画素数約1220万画素/F値1.7 70mm/105mm(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.3/2.8 | 16mm(超広角):有効画素数約 800万画素/F値2.2 26mm(広角):有効画素数約4800万画素(記録画素数約1200万画素)/F値1.8 54mm(望遠):有効画素数約 800万画素/F値2.2 |
リアカメラ | 有効画素数約800万画素/F値2.0 | 有効画素数約800万画素/F値2.0 |
デュアルSIM | nanoSIM X2 | nanoSIM/eSIM |
Xperia 5 IIIを購入する場合の注意点
Xperia 5 IIIを購入するとした場合、認識しておかないといけないのは、アップデートに関してです。
Xperia 5 III(XQ-BQ42)の発売は、2022年4月です。
発売時のOSはAndroid11で、現在Android13まで、アップデートされています。
通常Xperiaは、OSアップデートは2回までですので、Android14は来ないかもしれません。
セキュリティアップデートもいつまであるかわかりません。
Xperia 5 IIIを購入するなら、その点を認識しておく必要があります。
まとめ
2世代前とは言え、さすがハイエンド。Xperia 5 IIIの性能は、処理能力や、カメラ性能など、現行のミドルクラススマホより上で、今でも充分現役で使えます。コストパフォーマンスで考えれば、Xperia 5 IIIが49,500円なら、激安だと思います。
ただし、古い機種なので、アップデートがいつまで続くかは不明。OSのアップデートが欲しいなら、現行機種が無難でしょう。
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