auのXperia XZ1 SOV36を利用していましたが、今回機種はそのままで、格安SIMに変更するにあたり、調べた内容を紹介します。。
格安SIM(MVNO)とは何か
ドコモ、au、ソフトバンクなどの自社でネットワークを構築し、サービスを行っています。こういう携帯会社をMNOと言います。
いわゆる格安SIMを提供している会社は、MVNOと言いますが、ドコモなどのMNOから回線を借りて、自社の加入者向けのサービスを提供しています。
そのため、サービスエリアなどは、借りている元のMNOと同じになります。
格安SIMは、自社で設備投資をしていない分、安いのですが、低価格で提供するため、1回線あたり多くの利用者を詰め込むことになり、3大キャリアにくらべ、回線速度が遅く、特にピーク時は回線速度が大きく低下するなど、使い勝手の点では、劣ります。また、3大キャリアと違い店舗を持たない場合も多く、手続きは、ネットや電話で完結するようになっています。
このように3大キャリアに比べ、デメリットがあるものの、それ以上に料金は安いため、年々格安SIMを使う人が増えています。
格安SIMには対応したスマートフォンが必要
SIMフリーとSIMロック
ドコモ、au,ソフトバンクなどで、販売されるスマートフォンは、SIMロックと言って、その会社のSIMカードでしか利用できないようになっています。
一方、格安SIMの会社などで販売されている携帯電話は、SIMフリーといって、そういったロックがかかっておらず、どの会社のSIMも使えます。
総務省の指導で、ドコモ、au,ソフトバンクは、一定の条件で、SIMロックを解除するサービスを行っています。ドコモ回線を利用している格安SIMで、ドコモの機種を利用する場合など、SIMロックを解除しなくても使える場合もありますが、現在3社とも、ウェブから手続きすれば無料でSIMロックが解除できるので、乗り換える前に、SIMロック解除の手続きをすませておくとよいでしょう。
Auのスマートフォンで格安SIMを使うなら、auネットワークの会社が便利
現在スマートフォンの通信に使われている、4G LTEには、バンド呼ばれる周波数帯域があり、キャリア毎に異なる周波数帯を利用しています。
ドコモ:バンド1、3、19、21、28、49(バンド1,3,9で概ねカバー)
au:バンド1、11、18、26、28、41、42(バンド1,18,26で概ねカバー)
ソフトバンク:バンド1、3、8、11、28、41、42(バンド1,3,8で概ねカバー)
といったようになっています。
ドコモ、au、ソフトバンクで発売されている端末は、自社の使用しているバンドだけに対応しているという場合が多くなっています。例えば、Xperia XZ1は、3社からで販売されていますが、対応しているバンドは異なっており、全く同じ機種ではありません。
SIMフリー端末を購入して、格安SIMを利用する場合は、対応しているバンドを確認して、機種を購入すればいいのですが、今回はauの端末を使用しますので、ドコモやソフトバンクのネットワークを利用した格安SIMでは、バンド1しか利用できないことになります。
バンド1は、2.1GHz帯で、ドコモ、ソフトバンクでも主要バンドとして使われており、全国の広いエリアをカバーしています。そのためバンド1だけでも利用できなくはないのですが、電波がつかめない地域もあり、本来のエリアをフルに利用することはできません。
その点、auのネットワークを利用した格安SIMであれば、フルにエリアを使えるので、auの端末を使うなら、auのネットワークを利用したものを選択するのがベストとなります。
auの回線を利用した格安SIM
格安SIMは、多くの会社がありますが、ドコモのネットワークを利用しているところが多く、auのネットワークを利用している格安SIMの主なものとなります。
UQモバイル
テレビで盛んにCMを打っている会社です。Auの子会社で、いわばauの第2ブランドという位置づけです。そのため、au本家より遅いとは言え、回線速度は、格安SIMの中では断トツに早く、ピーク時も安定しています。
料金的には、1480円で宣伝していますが、これは3GBの通信のおしゃべりプランSを家族割(500円引き)で複数契約した場合の1年目の料金で、1台だと、1年目1980円で2年目は、+1000円の2980円で、2年契約で、自動更新になります。
格安SIMとしては、高めの値段設定ですが、その分回線が早く、auより、料金を下げたいが、そこそこ快適に使いたいという場合は、選択肢となるでしょう。
UQモバイルの公式ホームページはこちらmineo(マイネオ) Aプラン
mineoは、関西電力系のケイ・オプティコムが運営しているサービスです。初期の頃から、auのネットワークを利用した格安SIMを出していて、現在は、ドコモ、ソフトバンクのネットワークを使ったSIMも提供しています。
料金は、音声通話SIMで、
3GB 1,510円
6GB 2,190円
10GB 3,130円
音声SIMは、最低1年以上利用という制限があります。
Biglobeモバイル Aタイプ
Biglobeと言えば、元々はNEC系の会社でしたが、現在はauの子会社となっています。ドコモ回線を利用したDタイプとau回線を利用したAタイプの2種類のSIMサービス提供しています。
au子会社になったせいか、au回線を利用した格安SIMの中では比較的早いという評判です。
料金は、音声通話SIMで、
3GB 1,600円
6GB 2,150円
12GB 3,400円
音声SIMは、最低1年以上利用という制限があります
格安SIMとしては、標準的な料金体系ですが、キャンペーンが多く、そういったキャンペーンを利用していると安く使うことができます。
3月現在のキャンペーンは、初期費用無料、6か月間1200円引きでMNPの場合5000円のキャッシュバックというもの
Biglobeモバイルの公式ホームページはこちら楽天モバイル au回線
楽天の運営する格安SIMです。ドコモ回線プランとau回線プランがあります。
ホームページで大きく書かれてるスーパーホーダイプランは、2年縛りで、2GB、10分のカケホーダイ付きで、楽天会員なら1480円と魅力的ですが、これはドコモ回線限定です。
Au回線プランの音声通話SIMの料金は
3.1GB 1,600円
5GB 2,150円
10GB 2,960円
音声SIMは、最低1年以上利用という制限があります。
楽天会員ならポイントが溜まったり、端末の安売りがあったりと、楽天会員には魅力的なサービスです。
ただ楽天モバイルは、自社回線を整備してドコモなどと同じMVOとなることを発表しています。
今後、自社回線への切り替えが予定されており、2019年10月以降、専用SIMカードに切り替わることになります。個人的には、実際のサービス開始の状況を見て判断したいところです。
QTmobile Aタイプ
九州電力グループの通信会社「QTnet」が運営しています。
ドコモ回線のDタイプとau回線のAタイプ、ソフトバンク回線のSタイプのサービスを提供しています。
Au回線のAタイプは、mineoの回線を使用しています。
Aタイプの料金は、音声通話SIMで、
3GB 1年目990円 2年目以降1,550円
6GB 1年目1690円円 2年目以降2250円
10GB 1年目2,690円 2年目以降3,250円
Aタイプの場合、最低利用期間はありませんが、1年以内のMNPの場合、手数料が9,500円(通常は2000円)となります。
QTmobileの特徴は安さと格安SIMでは珍しい無制限のかけ放題がつけられることです。
全プランで1年目は安く設定されており、現在(19年3月現在)、ばり得キャンペーンとして、6GBプランの1年目を3GBと同じ990円提供されています。QTmobileなら6GBがベストでしょう。
無制限のかけ放題は、月額2500円です。
Fiimo Aプラン
四国電力系のSTnetが運営しており、ドコモ回線のDプランとau回線のAプランを提供しています。
Au回線のAタイプは、mineoの回線を使用しています。
Aタイプの料金は、音声通話SIMで、
3GB 1,600円
6GB 2,300円
10GB 3350円
音声SIMは、最低1年以上利用という制限があります
現在(19年3月現在)3か月500円引きのキャンペーンを実施しています、(webからの申し込みで+2か月)
回線はmineoと同じで、少し料金が高いので、通常はmineoを選ぶ方が多いでしょう。
IIJmio タイプA
通信大手IIJの運営するサービスで、格安SIMの初期の頃からある老舗です。
ドコモ回線利用のタイプDとau回線利用のタイプAがあります。
Aタイプの料金は、音声通話SIMで、
3GB 1,600円
6GB 2,220円
10GB 3260円
音声SIMは、最低1年以上利用という制限があります
タイプDは比較的早いと評判ですが、タイプAに関しては、少し遅めという評判です。
Au端末での格安SIMのおすすめ
快適さならUQモバイル
他の格安SIMと比べ、明らかに早く、ピーク時にもそれなりの速度が出ます。Auのセカンドブランド格ですので、今後速度の低下のリスクも少なく、快適さを求めるならUQモバイルの一択でしょう。
他社の格安SIMと違い、3大キャリアと同じ2年契約で、2年目は格安SIMと比べ高くなります。とはいえ、auに比べれば、半額以下で利用できますので、料金は下げたいが、それなりの快適さを求めるならUQモバイルが最適です。
UQモバイルの公式ホームページはこちら更に料金の安さを優先するなら、Biglobeモバイルかmineo
Bigobeは現状格安SIMとして比較的早く、auの子会社ですので、今後もひどい速度低下は考えにくく、安心して使える格安SIMです。キャンペーンの多く、安く加入できる機会が多いのもよい点です。
mineoは、現在は、ドコモ、ソフトバンク回線でもサービスを行っていますが、もともとauの回線を利用したサービスの草分けです。これまでトラブルの少ないサービスですので、安心して利用できるサービスです。
QTmobile や Fiimo はmineoの回線を使っていますので、mineoと同程度かあるいは若干遅くなることになります。キャンペーン等安く入れるのであれば、検討してもよいでしょう
結論として、今回、筆者は、Biglobeモバイルを選択しました。
Biglobeモバイルの公式ホームページはこちら
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