パソコンを外出先や、出張先、旅行先などで使うことはないでしょうか?
最近は、カフェや飲食店、ホテルなど、WiFiが使えるところが多くあり、そういった場所では、パソコンをネットに接続して使うことができます。
しかし、WiFiがない場所で、パソコンをネットに接続したい場合もあります。
そうした場合、スマートフォンの回線を経由して、パソコンをインターネットにつなぐことができます。
これをテザリングといいますが、その方法について解説します。
テザリングオプションは有料?
au、ソフトバンクは、テザリングオプションの申込が必要です。
以前は、au、ソフトバンク共に、テザリングオプションは、月額550円の有料のオプションでした。
しかし、現在契約できるプランでは、テザリングオプションは無料となっており、無料オプションとして、つけている場合が多いと思います。
ドコモに関しては、申し込みは不要です。
テザリング4つの方法とは
Androidの場合、Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリング、USBテザリング、イーサネット・テザリングの4つのテザリング方法が用意されています。またiPhoneの場合は、Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリング、USBテザリングの3つの方法があります。
Wi-Fiテザリング
スマートフォン初期から用意されているものです。
スマートフォンをWiFiアクセスポイントとして利用し、パソコン等の機器を接続します。パソコン等の機器の設定は通常の無線LANに接続する場合と全く同じです。
通信速度は、比較的速く、スマホとパソコンだけで、他に用意するものがないのが利点です。
難点としては、電波を発信するため、スマホのバッテリー消費が増える点です。長時間の使用を考えるなら、モバイルバッテリーや充電器の用意が必要です。
また環境によっては、他のアクセスポイントと電波が干渉したりして、速度が安定しない場合もあります。
さらにスマホのアクセスポイントは、周りにいる他人にも見える為、セキュリティ上の問題もあります。パスワードを複雑なものにする等の対応が必要です。
Bluetoothテザリング
イヤホンやキーボードなどの接続に使っているBluetoothを利用したテザリング方法です。
Bluetoothテザリングは、複数機器を同時接続可能でありながら、スマホの消費電力が低く、Bluetoothは近接通信用の規格であるため、遠くまで届かず、セキュリティ面での不安が少ないというメリットがあります。
しかし、WiFiテザリングなどに比べ、通信速度は大幅に遅くなります。
USBテザリング
スマホとパソコンをUSBケーブルで接続する方法です。
ケーブルを用意する必要がありますが、通信速度が早く、スマホ側に消費電力も多くありません。
また有線接続ですので、セキュリティ面の不安もなく、通信速度も安定しています。
パソコンに接続する場合、パソコンからスマートフォンの充電ができるのもメリットです。
イーサネット・テザリング
Android11で追加されたテザリング方法です。
スマホのUSB端子に、下記のような、LAN端子への変換ケーブルを接続し、LANケーブル接続して、通信を行います。
USB接続が、1対1の接続なのに対して、ハブを介して、複数のパソコンを接続できるのが利点でしょうか・
昨今のノートパソコンは、LAN端子がありませんので、個人的には、外で、簡単にパソコンを接続という用途には向いていないと思います。
テザリングの方法
以下Pixl6aを例に、テザリングのやり方を説明します。
パソコンは、Windows11です。
テザリング関連は、設定の「接続設定」→「アクセスポイントとテザリング」の中にあります。
Wi-Fiテザリングのやり方
メニューの「WiFiアクセスポイント」をクリックします。
アクセスポイント名、パスワードを設定して、「WiFiアクセスポイントの使用」をオンにします。
パソコンなどの機器から、WiFIを検索すると、設定したアクセスポイント名があります。これに設定したパスワードを入力すれば、インターネットに接続できます。
Bluetoothテザリングのやり方
Bluetoothテザリングの設定は少し面倒です。
まずスマートフォンとパソコンをマウスなどのBluetooth機器と同様に、ペアリングします。
スマートフォンの設定メニューのBluetoothテザリングをオンにします。
パソコンの通知領域にbluetoothのアイコンがありますので、それを右クリックし、「パーソナルエリアネットワークに参加」をクリック。
開いた画面に接続しているスマートフォンが表示されていますので、選択し、上部の接続方法の「アクセスポイント」を選択。
これで、bluetoothtテザリングの設定は終了です
USBテザリングのやり方
スマートフォンとパソコンをUSBケーブルで接続します。
上記の写真では、USBテザリングがグレーアウトしていますが、USBケーブルを接続すると選択できるようになりますので、USBテザリングをオンにします。
これでパソコンからインターネットにアクセスできるようになります。
イーサネット・テザリングのやり方
下記のような、USB・イーサネット変換アダプタをスマートフォンのUSB端子に差し込み、パソコンのLAN端子に、LANケーブルで接続します。そして設定メニューのイーサネットテザリングをオンにします。
テザリング時の速度
Pixel6aで、パソコンを接続して、インターネット回線をつなぎ、実際の速度を計測してみました。
通信回線は、auで、4Gで通信しています。
スマートフォンの回線速度をSpeedtestで計測したところ、ダウンロードが57.7Mbps、アップロードが6.24Mbpsとなっています。
テザリングの速度計測は、Fast.comで計測しています。
Wi-Fiテザリングの速度
Wi-Fiテザリングの速度は、33Mbpsとなりました。
なおパソコンとスマートフォンの接続はWifi5(802.11ac)で行っています。
Bluetoothテザリングの速度
Blueetoothデザリングは、420Kbpsと極端に遅く、ウェブ閲覧すらストレスを感じました。
USBテザリング
USBテザリングは、25Mbpsとなりました。
最後に
今回の測定結果では、WiFiテザリングが一番早くなっていますが、電波の干渉など、環境によって、WiFiテザリングの速度は変動します。またセキュリティ面の不安もあります。
一方USBテザリングは、速度が安定しており、セキュリティの問題もありません。ただし、ケーブルを持ち運ばないといけないのは面倒な点です。
筆者のおすすめは、安定したUSBテザリングです。しかし、ケーブルがない場合は、WiFiテザリングということになります。
Bluetoothテザリングに関しては、速度が非常に遅く、あえて使う必然性は感じません。
普段使っているスマートフォンを使って、パソコンをネットにつなげるのは便利ではあるのですが、テザリングは、コストパフォーマンスは、よくありません。
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